FF13ネタバレ感想その1

12月17日に発売されたFF13をエンディングまで攻略してみた感想を書いてみました。まだ纏め終わっていない箇所もあるので、小出しにしていこうと思いますが、物語や開示要素の考察にネタバレを含みますのでご注意下さい。


FF13を語る上での3要素

FF13というゲームをプレイしてみて、一番印象に残った3要素が「ストーリー」、「世界観」、そして「バトル」になります。プレイした方全員にアンケートを取っても、この3つが挙げられる位、FF13というRPGにとって重要な要素だと思いますし、神ゲーと呼ばれてきた歴代のゲームもこれらの内1つ或いは全てが優れているゲームと言えるのではないでしょうか。

今回は核心とも言えるべきその3要素のひとつ「ストーリー」の感想を書いて行きたいと思います。


★ストーリー
・ストーリーとキャラクター
囚われの身になった親族と故郷コクーンを救う為に、ルシになった主人公6人が悪に立ち向かうという単純なストーリー構成の中で、主人公達の葛藤を主題としていますが、正直つまらなかったです。
以下にその理由を挙げます。

1.単純すぎるストーリー
序盤は色々なサプライズが用意されていますが、中盤以降全く展開が動じずにそのままエンディングを迎えてしまいます。何度も聴き込んだ主題歌のイントロに気づいた時、悪寒が走りました。曲が秀逸で絶対に泣ける展開だと思っていましたが、残念ながら泣くタイミングを逃してしまいました。

2.浅い葛藤
進行上の随所において、主人公達それぞれが自分自身、互い同士に葛藤するシーンが盛り込まれていますが、それらの殆が浅く自分本位であり、切り捨てられた痛みを完全に無視して自身の変革の素晴らしさに浸ってしまっています。モーションが不出来だったサッズとヴァニラの葛藤シーンが最も印象に残った名シーンの一つというのは、皮肉でありとても残念です。

3.言葉の少なさ

少し進む毎に長ったらしいイベントが配置され、主人公たちの背景が語られますが、行動原理を理解するには乏しい量と言わざるを得ません。背景はオートクリップでも補完されますが、こちらは抽象的すぎます。最終的に私の中で感情移入出来るレベルまで昇華出来ず残念でした。

4.ご都合主義
2の内容と重なってしまう点もありますが、せっかくキャラが素晴らしい演技をしてくれているのに、決まったゴールに向かってひたすら走っているように感じられました。イベント内の演出でもひとつひとつの言葉が乖離しているように思います。


上記の通り捻られていない一本道を感情移入も出来無いまま進む為、完全に浅いストーリーと言えると思います。正直ストーリーさえ修正すれば、平均38点と噂されているレビューも90点台を狙えるのでは無いかと思えるだけあって、残念以外の言葉が出てきません。現状のラスボスの裏にもう一捻り加えるか、最後の葛藤と主題歌を入れるだけでも大分違うと思うのですが…。

・解釈
物語内で何度も語られる「希望に向かって歩いていこう」というメッセージ以外は抽象的過ぎて解釈に戸惑っています。某掲示板で、ルシの烙印とは「心の傷」なのでは無いかという書き込みがありましたが、なるほど確かにその通りです。「何が心の傷になっていて、どのように解決していくのか」を2週目で改めて見直してみるのも良いかも知れないですね。



とボロクソに書いたところで感想その1を終了したいと思います。切り方に悪意を感じる方もいらっしゃるかと思いますが、ストーリー以外は本当に面白いんですよ!ストーリー以外は!